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第1章 社会保障制度の概説
1.社会保障と社会保険
 (1)社会保障(social security)とは

 社会保障とは、相互扶助の考え方に基づき国民全体で社会的事故から生活を守ろうとする制度の総称であり、社会的な安全装置(セーフティーネット)の役割がある。
 社会保障という用語は、1935年のアメリカの社会保障法(social security Act)以降、一般に使用されるようになり、現在、社会保障の対象者の範囲や実施方法などは国・地域によってかなり異なっているが、その目的とするところはほぼ同じで、「本来は個人的リスクである、疾病・負傷・出産・老齢・要介護・障害・死亡・業務災害・失業・多子・家族扶養・貧困などの生活上の問題に対して、生活を安定させるために国家または社会が所得移転によって所得を保障し、金銭の給付(現金給付)、医療や介護などのサービス(現物給付)を行い、国民の生活を保障しようとするもの。」と要約することができる。

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